Windows 7のメンテナンス方法
Windows Vista・8・8.1をご利用の方も参考になると思います。
Windows 10の方はこちらの記事を参考下さい。
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Windowsを何ヶ月も使用していると次第にファイルのゴミが溜まってきて、動作が遅くなってしまう事があります。
年に1回程度は、メンテナンスを行いましょう。
2017年5月27日 更新
ランサムウェア「WannaCry」への対策
(2017/05/23追記)
ランサムウェア「WannaCry」が猛威を振るっています。
ランサムウェアとは、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた造語です。
(IPAより抜粋)
「WannaCry」=「泣き出したい」。
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WannaCryは、Windowsの旧方式なネットワーク機能を使って増殖します。
ですから、「旧方式のネットワーク機能を無効にする」方法を記します。
- 次のファイルをダウンロードして、デスクトップに保存する。 → ファイル
- ファイルを右クリック→「結合」もしくは「インストール」を選択する。
- PCを再起動する。
取り急ぎこれだけで、旧方式のネットワーク機能は無効化されます。
上記の手順は、レジストリに以下の値を追加し、SMBv1を無効化するものです。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters のエントリ: SMB1
REG_DWORD: 0 = 無効
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この手順で、Windows同士は問題ないのですが、Linuxから共有フォルダが参照出来なくなる場合があります。
Linux側のSambaの設定を以下の手順でSMBv1を使わないように変更すると良いでしょう。
- root権限で、/etc/samba/smb.conf をテキストエディタで開く。
# vi /etc/samba/smb.conf
- [global]項目の中に、以下の2行を追記する。
client min protocol = SMB2
client max protocol = SMB3
- サーバも兼ねている場合は、[global]項目の中に、以下の1行を追記する。
min protocol = SMB2
- Sambaサービスを再起動する。
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WannaCryの影響や対策などの具体的な情報は、以下のリンクに記されています。
WannaCryの影響を受けたPCの98%は、Windows 7だそうです。
(しかしセキュリティ対策の更新が、肝心のWindows 7だけは提供されていません!)
セキュリティパッチ適用詳説:今すぐできるWannaCry対策 (1/3) - @IT
また、日常ではWindows7・8・8.1やアンチウイルスソフトの更新を行って、最新の状態に保つことが大切です。
不要ファイルを削除&ファイルを整理
まずは、とにかく自分で判る範囲の不要なファイルは削除しましょう。不要なプログラムはアンインストールしましょう。
必要なファイルはフォルダごとに収納したり、光学メディアに移すなど、整理をしましょう。
当然基本なのですが、ファイルを整理しておくと後述のエラーチェックやデフラグの効果を高める事になるので、しっかりやりましょう。
ドライブのエラーチェック
固定ディスク(ハードディスク・SSD)やUSBメモリの記憶領域には、稀に故障している箇所がある場合があります。エラーチェックを行うことで故障箇所を調べて、使用しないように修正する事が出来ます。
- 「コンピュータ」を開く。
- エラーチェックを行うドライブを「右クリック」→「プロパティ」を選択する。
- 「ツール」タブを選択し、「チェックする」ボタンを選択する。
- 「ファイルシステムエラー…」と「不良セクター…」にチェックを入れ、「開始」ボタンを選択する。
ドライブのサイズによっては、チェックに時間が掛かる場合があります。
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「ディスク使用中に検査できません」と出た場合は、以下の操作を行います。
- 「ディスク検査のスケジュール」を選択する。
- Windowsを再起動する。
- Windowsが起動する際に、エラーチェックが行われるので待つ。
- エラーチェックが終わったら、Windowsが起動する。
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- 同様に、他のドライブもエラーチェックを行う。
固定ディスク(ハードディスク・SSD)のクリーンアップ
Windowsには固定ディスク(ハードディスク・SSD)のゴミファイルを削除する機能が備わっています。
- 「コンピュータ」を開く。
- クリーンアップを行うドライブを「右クリック」→「プロパティ」を選択する。
- 「ディスクのクリーンアップ」ボタンを選択する。
- 「ディスククリーンアップ」タブを選択し、全ての項目にチェックを入れて、「OK」ボタンを選択する。
- 「ファイルの削除」ボタンを選択する。
- 同様に、他のドライブもクリーンアップを行う。
IE(Internet Explorer)のクリーンアップ
IE(Internet Explorer)の方にもゴミファイルを削除する機能が備わっています。
- IEの「インターネットオプション」を開く。
- IE8の場合
「ツール」メニュー→「インターネットオプション」を選択します。
- IE9の場合
歯車のマークを選択→「インターネットオプション」を選択します。
- 「閲覧の履歴」の「削除」ボタンを選択する。
- Cookieとパスワード以外を削除するようにチェックを入れ、「削除」ボタンを選択する。
ハードディスクのデフラグ
ファイルの断片化(フラグメンテーション)を解消するデフラグを行います。デフラグを行う事でファイルの配置が効率化され、読み出し速度が向上し、空き容量が増します。
ドライブがSSDやUSBメモリの場合は、デフラグの効果と必要性は低いです。
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- 「コンピュータ」を開く。
- デフラグを行うドライブを「右クリック」→「プロパティ」を選択する。
- 「ツール」タブを選択し、「最適化する」ボタンを選択する。
- 「スケジュールの構成」ボタンを選択する。
デフラグを毎週行う必要は無いので、ここではスケジュールを解除します。
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- 「スケジュールに従って実行する」のチェックを外し、「OK」ボタンを選択する。
- デフラグを行うドライブを選択して、「ディスクの最適化」ボタンを選択する。
ドライブのサイズによっては、デフラグに時間が掛かる場合があります。(数分〜数十時間)
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- デフラグが完了したら、「閉じる」ボタンを選択する。
- 同様に、他のドライブもデフラグを行う。
Aero(エアロ)の無効化
見た目の好みによりますが、ウィンドウの透明化・3D化(Aero機能)を解除する事で、動作が機敏になります。
- デスクトップを右クリック→「個人設定」を選択する。
- 「Windows7ベーシック」など、Aero機能を使わないテーマを選択する。