MSX保全情報
MSXの保全情報です。
2012年3月17日 更新
MSXエミュレータ「blueMSX」
Windows上で動作するMSXエミュレータ「blueMSX」を準備する手順です。
- blueMSX 日本語サイトを開く。
- 右上の「DOWNLOAD」のリンクを選択する。
- 「blueMSX x.x.x フルバージョン」を選択して、「ダウンロード」ボタンを選択し、インストール実行ファイルをダウンロードする。
- インストール実行ファイルを実行して、インストールを行う。デスクトップとスタートメニューに、ショートカットが作成される。
- ショートカットを実行すると、blueMSXが起動する。
- 「ツール」メニュー→「コントローラー/キーボード構成編集」を選択する。
- caps → RCONTROL(右Ctrl)
- circomflex(^) → PREVTRACK(^)
- backslash(¥) → YEN(¥)
- at(@) → AT(@)
- leftbracket([) → LBRACKET([)
- colon(:) → COLON(:)
- rightbracket(]) → RBRACKET(])
- underscore(_) → BACKSLASH(_)
- backspace(BS) → BACK(BackSpace)
- 「ツール」メニュー→「マシン構成変更」を選択する。
- FS-A1GT
- 「C:\Program Files\blueMSX\
Machines\MSXturboR - Panasonic FS-A1GT」に、FS-A1GTのBIOSファイルを配置する。 - マシンの構成にて「MSXturboR - Panasonic FS-A1GT」を選択し、「起動」ボタンを選択する。
- MSX turboR
- MSX2+
- 「MSX2+」を選択し、「メモリ」タブを選択して、「追加」ボタンを選択する。
- 「C:\Program Files\blueMSX\Machines
\Shared Roms\MSXDOS23.ROM」を選択し、「MSXDOS 2」を選択して、空きスロット(例ではスロット0-3)を選択して、「OK」ボタンを選択する。 - 「保存」ボタンを選択して、「起動」ボタンを選択する。
- MSXが起動する。
「Keyboard」タブを選択し、まずウィンドウ上のキーをクリックして、次に実際のキーボード上のキーを押して設定します。
blueMSXの標準のキー配置は英語キーボード向けとなっているので変更します。 |
「半角/全角」「CapsLock」「無変換」「カタカナひらがな」のキーは日本語FEPが反応するので、割り当てないようにしましょう。 |
ここで、使用するMSXマシンについて設定します。
本ページでは、FS-A1GTの構成を標準に解説します。 |
BIOSファイルは、BIOSやソフトを実機・現品からファイルとして取り出したものを使用します。 BIOSやソフトは著作物であり、購入者のみが所有を認められているものです。 実際は、中古機や中古ソフトを利用する事になります。 |
「MSXturboR」を選択し、「起動」ボタンを選択する。
MSX2+の構成にはMSX-DOS2のBIOSが含まれない為、便宜の為に追加します。
MSX-BASIC
MSXを起動すると、「MSX-BASIC」が起動します。
データディスクの作成(MSX-BASIC)
データディスクはデータを保存する為のディスクです。ディスクはフォーマットを行う必要があります。
- blueMSXを起動する。
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」→「新規ディスクイメージを挿入」を選択する。
- ファイル名を入力して、「開く」ボタンを選択する。
- MSX-BASICにて「CALL FORMAT」と入力して、リターンキー(エンターキー)を入力する。
- ドライブの文字を入力して、「2」を入力して、何かキーを押すとフォーマットが開始される。
- 「Format complete」と表示され、フォーマットが完了する。
MSX-BASICの基本的な操作
MSX-BASICの基本的な操作です。
- MSX-BASICを起動する。
- 以下のプログラムを入力し、末尾はリターンキー(エンターキー)を入力する。
- 「RUN」命令でプログラムを実行する。
- 入力したプログラムは、「LIST」命令で確認出来る。
- 「SAVE "ファイル名"」命令で、入力したプログラムをフロッピーに保存出来る。
- 「FILES」命令で、フロッピー内のファイルの一覧が確認出来る。
- 「NEW」命令で、入力済みのプログラムが消去される。(LIST命令で空になっている事を確認。)
- 「LOAD "ファイル名"」命令で、フロッピーからプログラムを読み出す(ロードする)事が出来る。(LIST命令でロードされている事を確認。)
10 PRINT "Hello, world!"
BASICは「1」行目から順に実行されます。このプログラムでは「10」行目にプログラムを書き込んでいます。 「10」行目から始めるのは慣例です。(「9」行目や「11」行目にデバッグコードを書くことも出来る。) このプログラムにはありませんが、「20」行目があれば10行目の後に実行される事になります。 |
MSX-DOS
MSX-DOSのシステムディスクを挿入して起動すると、「MSX-DOS」が起動します。
データディスクの作成(MSX-DOS)
MSX-DOSにてディスクをフォーマットする手順です。
MSXは1台のディスクドライブで、A:とB:の2ドライブが割り当てられています。 B:ドライブをフォーマットしようとしても、正しい順番でディスクを交換しないと、 A:ドライブの内容が消去されてしまいますので、注意して下さい。 |
- MSX-DOSを起動する。
- 「format b:」と入力して、リターンキー(エンターキー)を入力する。
- 「2」を入力して、何かキーを押す。「Insert disk for drive B:」と表示される。
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」→「新規ディスクイメージを挿入」を選択する。
- ファイル名を入力して、「開く」ボタンを選択する。
- 何かキーを押すとフォーマットが開始される。
- B:のフォーマットが完了すると、「Insert disk for drive A:」と表示される。
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」にて、MSX-DOSシステムディスクに戻す。
- 何かキーを押すと、フォーマットが完了する。
表示はB:となっていてややこしいのですが、 ディスクドライブは実際はA1台しかないので、ドライブAを入れ替えて使用します。 (blueMSXのオプションにて2台に変更可能) |
MSX-DOSシステムディスクの作成
MSX-DOSシステムディスクを作成する手順です。
- MSX-DOSを起動する。
- 「copy MSXDOS2.SYS b:」と入力して、リターンキー(エンターキー)を入力する。
- 「Insert disk for drive B:」と表示される。
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」にて、初期化済みで空のデータディスクを選択する。
- 何かキーを押すと、ファイルコピーが行われる。
- 「Insert disk for drive A:」と表示される。
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」にて、MSX-DOSシステムディスクを選択する。
- 何かキーを押すと、プロンプトに戻る。
- 「copy COMMAND2.COM b:」と入力して、リターンキー(エンターキー)を入力する。
- 「Insert disk for drive B:」と表示される。
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」にて、上記のデータディスクを選択する。
- 何かキーを押すと、ファイルコピーが行われる。
- 「Insert disk for drive A:」と表示される。
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」にて、MSX-DOSシステムディスクを選択する。
- 何かキーを押すと、プロンプトに戻る。
- 作成したシステムディスクでMSXを起動し、MSX-DOSが起動する事を確認する。
ハードディスクの利用
ハードディスクを利用する手順です。
MEGA-SCSIカートリッジにて構築します。 MEGA-SCSIカートリッジには1MBのSRAMドライブが付属しており、こちらも利用出来ます。 |
- MEGA-SCSIセットアップディスクの作成
- Disk Explorerのサイトから「Disk Explorer」を入手し、起動出来る様に準備しておく。
- 似非職人工房・非公認出張所から以下のファイルを入手しておく。
- cp009a.lzh
- eset004.lzh
- ksave105.lzh
- minst215.lzh
- sform09a.lzh
- 2.の手順で入手した各ファイルから、以下のファイルを取り出す。
- CP.COM
- ESET.COM
- KSAVER.COM
- MGINST.COM
- SFORM-2.COM
- 「Disk Explorer」を起動し、MSX-DOSシステムディスクを選択して、「開く」ボタンを選択する。
- 「plain image」を選択し、「OK」ボタンを選択する。
- MSX-DOSシステムディスクの内容が表示される。
- DiskExplorerに、3.の手順のファイルをドラッグ&ドロップする。
- DiskExplorerを閉じる。
- MEGA-SYSの構成準備
- blueMSXを起動する。
- 「ファイル」メニュー→「ROMスロット1」→「特殊カートリッジ」→「SCSIカートリッジ」→「MEGA-SCSI」→「1MB」を選択する。
- 「ファイル」メニュー→「ハードディスク」→「SCSI0 MEGA-SCSI #0」→「新規ディスクイメージを挿入」を選択する。
- ファイル名を入力して、「開く」ボタンを選択する。
- MEGA-SCSIの利用準備
- 「ファイル」メニュー→「ディスクドライブA」にて、上記で作成したMEGA-SCSIセットアップディスクを挿入してMSX-DOSを起動する。
- 「KSAVER ファイル名」と入力する。
- 「MGINST ファイル名 /S01」と入力する。ファイル名はKSAVERにて指定したものと同じ。
- 何かキーを押すと処理が続行される。「Install complete.」と表示されたら、MSXを再起動する。
- MSX-DOSが起動するが、AドライブはディスクではなくSRAMとなっているので、「b:」と入力してBドライブのディスクに切り替える。
- 「SFORM-2」と入力する。
- 「Select device」では「0」、「physical format」では「n」、「ESE-ASPI format」では「y」、「Number of sector」では最大セクタの番号を入力する。
- 確認項目が表示される。
- 「y」を入力するとフォーマットが行われる。
- 「ESET」と入力する。
- メニュー画面が表示されるので、「easy setup」を選択する。(決定はリターンキー、戻るのはESCキー)
- 「connect device」を選択する。
- 「drives」を選択する。
- 「How many drives?」と表示されるので、「2」を入力する。
- Bドライブの項目を「ID0 HD blueMSX SCSI2 Harddisk」に変更する。
- 「setup」を選択する。
- 「Are you sure?」と表示されるので、「y」を入力する。
- MAIN MENUに戻って「quit」を選択する。
- 再起動する指示が表示される。
- 再起動させると、AドライブがSRAM、Bドライブがハードディスク、C:ドライブがディスクとなっている。「c:」と入力してCドライブのディスクに切り替える。
- 「CP b:パーティション番号」と入力する。
- Bドライブでハードディスクが使用出来る事を確認する。
- Disk Explorerでのハードディスクイメージ操作
- Disk Explorerを実行し、ハードディスクイメージファイルを開く。
- 「(Manual HD)」を選択して、「OK」ボタンを選択する。
- 「フォーマット」に「AT形式」を選択し、リストの「基本領域」を選択して、「OK」ボタンを選択する。
- ハードディスク内のファイルが表示される。
ハードディスクのサイズには20MB・40MB等が選択出来ますが、 MSXでは最大のパーティションは32MBとなります。 ここでは20MBを例に解説します。 |
この構築方法では、AドライブがSRAM、Bドライブがハードディスク、C・Dドライブがディスクとなります。 AドライブのSRAMから起動されます。 |
Disk Explorerでハードディスクイメージ内のファイルを操作する事が出来ます。
MEGASCSI.TBLは削除してはいけません。 |
補足
MSXの主に開発環境についての情報です。
- MSX-BASICの文字表示幅の変更
- MSX-DOSの文字表示幅の変更
- MSX-DOSでの標準的なエディタはKID、ANK文字用がAKID
- MSX-C・MSX-DOS TOOLSの入手(MSX-C・KID・M80など)
- HI-TECH CでのC言語開発
- SHEMマシン語モニタでの開発
- MSX-DOSでの標準的なアーカイバはPMAとLHA(LZH)
「SCREEN 0」命令にて文字表示幅が広がります。
「mode 80」コマンドにて文字表示幅が広がります。
MSX MAGAZINE永久保存版3に収録されています。
虹の咲く場所にPMA・LZHの解凍ソフト(PMext)があります。
リンク
MSX関連のリンクです。
- MSX
- MSX(Wikipedia)
- Baboo! JAPAN
- MSX研究所
- MSX Resource Center
- MSX MAGAZINE 永久保存版
- Tatsu's MSX情報局
- テクハンwiki
- MSX JAPAN■
- MSX museum
- fullmsx.com
- 1chip MSX
- MSXエミュレータ
- MSX-BASIC
- MSX-DOS
- HI-TECH C
- FSW倉庫(一般)
- www.msxarchive.nl
(/programming/cにファイル有り) - Tatsu's MSX情報局
- SHEM
- fullmsx.com
- MEGA-SCSI
- ツール